※今回購入した部品群がリーファン125に付くのかはまだ不明です。ご注意願います。
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「最近は…」
2019年の3月に初めてLifanエンジンを搭載。今は2020年12月2日なので1年と9ヶ月経過。
雨の日も風の日も、ほぼ毎日乗っています。
通勤は往復15キロぐらいだけど休日には100~150キロぐらいのツーリングに使用。
平均燃費は街乗り平均40km/L、ツーリングで50km/L前後。燃費はちょっと悪いかな?
わたしはスピードメーター運が無いのか(安物買いの銭失い)もう何個も交換する羽目になって、その都度オドメーターがリセットされるので残念ながら正確な走行距離は分かりません。
多分15000キロぐらいはいってると思いますが…
全波整流化したりキャブをでっかいやつに交換したりして楽しんでいますが、驚くことにエンジン関係のトラブルの兆候はないです。
いつも始動良好だし、白煙も黒煙もなし。エンジンオイルも減りませんしオイル滲みも無し。
充電も良好。シフト抜けとか入りにくいとか、一回も体験していない。
なんて良い子なんでしょう(笑)
1000キロごとのオイルの交換(AZの安オイル使用)に気を使ってるのが良いのかもしれませんね。
メンテナンスはオイル交換ぐらいですからこれだけは厳守しています。
「気になる」
ただ、最近ひとつ懸念事項がでてきました。
”カムチェーンの伸び”です。
ガチャガチャいうわけではないし、すぐにどうこうというものでもないと思いますが。
(新品の状態を知っていますので、あくまでもそれに比べてですが)少しシャラシャラという音が聞こえます。
アイドリング中にも軽いシャラ音はしていますが、巡航してるときにガバっとスロットルを開けたときに顕著に聞こえます。
最初は「ノッキングしてるのかなー?」とも思ったのですが。(風の音がうるさくてイマイチ判別できない)
で、あれこれ考えてヘッド横の丸いカムカバーを外してドライバーでチェーンを揺すってみたところ、少ーし緩いんですね。
あら…これかな…?
本当は油圧カムチェーンテンショナープッシュロッド辺りも直に見たかったんですが、こちらを見るには
1.ステップを外して
2.シフトペダルを外して
3.ジェネレーターカバーを外して
4.フライホイールを外して
5.スタータースプロケットを外して
6.オイルセパレートプレートを外して
…
部品交換するならまだしも点検のためだけにこれをやるのは正直面倒なので今回はパス。
とりあえずカムカバーが開いているのでTマークとカムスプロケットの合わせマークを確認する事にしました。
結果、フライホイールを何回回して見てもTで止めるとスプロケットが半コマ分ずれています。
わたしの技量ではこれが許容範囲内なのかどうか判別できませんが、チェーンが伸びてるのは確かなように思いました。
国産のチェーンを使ってるわけでもないので多少伸びるのは仕方ないのかな。
カムチェーンを交換しよう
さて、こう思い立ったはいいのですが、このエンジンは果たして何リンクのチェーン使ってるのか?
が問題です。
確か初期オーバーホールの時に普通の横型エンジンのカムスプロケットより直径が大きかったのは覚えています。
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左:ホンダ純正 右:リーファン
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その時にカムチェーンのリンク数を数えて記録していれば良かったのですが残念ながら残していませんでした。
少し調べてみると純正のカブ50は82リンク。カブ90やタイカブの100EXも84リンクだと分かりました。
とすると、86~88リンクぐらいなのかな?
もう少し調べてみます。
”リーファン125 カムチェーン”で検索するとミニモトの商品がヒットしました。
ていうか、ミニモトでしか扱っていませんね。
国内販売でこういうエンジンの部品を扱ってくれているのは頼りになりますが、送料込みで1本2156円もします(これでも安いのかもしれません)
うーん…
中華エンジンの部品は中華サイトで?
アリエクスプレスで調べてみると、”for Lifan125”と書いたチェーンやらバルブやら入ったセットがありました。
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これだけ揃って3000円ちょい! |
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なんとデコンプカムやらバルブスプリング、ロッカーアームまで。
ヘッド周りの消耗しそうな部品がほぼ全て付いています。
バラで買ったらいったいいくらするやら…
サイズは不明ですが画像を見る限り給排気のバルブも”DQ”の刻印が入ってて、これは分解した時に見覚えのあるやつです。
このセットを注文してみましょう。
もし間違ってたら嫌なので、追加でチェーン単独で注文。約900円。
消耗品部品のテンショナープーリーも同じショップ内にあったのでついでに注文しました。
これらの一部はホンダ純正品とは形状が異なるのでありがたいです。
(右端の大きなプーリーがそれ。普通の横型エンジンは反対側にあるオイルポンプ駆動のため歯車の付いててネジを切っているものだがリーファンのエンジンはクランクシャフトに直接付いている単独のスプロケットでオイルポンプを回す。なのでプーリーは歯車もネジも無く、ただの「チェーンの暴れ止め」のために付いているものと思います)
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リーファンの下プーリーはただ回るだけのプーリー
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全部で送料込み5000円弱。
ちゃんと使えればお得!
※購入品のリンク貼っておきます。リンク切れの可能性大ですが。
●ヘッド周りのセット
●チェーン単独
●テンショナープーリーセット
届いた商品がこれ。ビニールグルグル巻きで封筒にポイって入ってた。
いつものクオリティ…
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とりあえず破損はしてなかった。コッターとか部品の不足が心配だったが欠品無しだった
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単独注文したチェーンはセット物と全く同じだった!
こいつは予備にとっておこう。
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同じものが2本に
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そうそう。
リンクを数えてみたら”90リンク”だった。
やっぱり結構長かった。
果たして使えるのだろうか…?
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こんな感じに組む、と
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なんだか不安
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プーリーも合うのだろうか…?
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追記:2020年12月5日
「カムチェーンとプーリーの交換作業を行いました」
結果、購入したプーリー3個は使えませんでした(使える場合もある?)
どれもほんのわずかだけサイズが異なります。
まず、シリンダー横に入るやつはわずかに小さい。
そして上下のやつはわずかに大きい。
特に下の”歯無しのプーリー”は直径だけではなく、厚さも(一見わからない程度ですが)違うようです。
直径が小さいのは嫌なのでシリンダー横のは最初から交換するのはやめておきました。
他のプーリーは”大きい分にはカムチェーンの張りが強めになるので良いかな?”と思い、組み上げてみました。
普通にエンジンもかかりアイドリングでは静かなものの、シフトペダルを踏み込みっぱなしにするとケースのどこかに当たって”ギャアアアア!”という異音が…
これは予想ですが、プーリーの厚みが違う。(収まっているところはギリギリのスペースです)
↓
クラッチが押された時にクランクシャフトが僅かに押される。
↓
それにつれて動いたカムチェーンがプーリーをクランクケースに押し当ててしまったためだと思います。
仕方ないのでもう一回分解して元の古いプーリーに戻しました。
(分解した際によーく観察したところ、外したオイルセパレータープレートの裏に今回このプーリーの内側が当たって付けたと思われる真新しい擦り傷が見つかりました)
元に戻すことによって当然異音は収まりましたが、なんとももったいない事をしてしまいました…。
一方で90リンクの無名カムチェーンの方はバッチリ適合。
チェーンの交換は難しいかなとー思いましたが、テンショナーロッドを抜いてテンションを解除し、カムスプロケットを外すと隙間からうまいこと交換できました。
交換の後のタイミング合わせは慎重に行ってください。
交換はしましたが、”伸びている!”と、いうほどではありませんでした。
両方を吊り下げて状態を見ても”0.5mmぐらいの違いかなー?”程度で、まだまだ使えるものでした。
プーリー類も全然削れたような様子は無く(少し硬いような気はした)、今回の作業はわたしが神経質すぎたのかもしれません(もうすぐ割れるのかもしれませんが 笑)
追記2:2020年12月6日
本日オイル交換をしてこの状態で100キロほど走行してきました。
異音などはなく、燃費を計測してみたら約60km/Lまで伸びました。
90リンクを調べてみたら”エイプ100”とかが90リンクなので使えそう。
だが、圧倒的にこっちのが安い。
追記3:2024年3月6日
搭載時より5年経過です。
今もこの状態のまま部品交換などしないで快調に毎日乗っております。
オイル漏れや異音などありません。
※今回購入した部品群がリーファン125に付くのかはまだ不明な部分があります。
ご注意願います。
#中華エンジン #リーファン