2019/07/05

スーパーカブ リーファン125 中華エンジン 1P52FMI-C 加速抜群?ポンプ付きの謎キャブレターに交換 PD26 PD27 PZ30

2019年 6月30日
かねてよりちびちびと集めていたキャブ周りのパーツ類が一通り入手できたので交換作業を実施してみた。

前任のコック付きキャブとキタコのエアクリ ひとまずごお疲れ様でした

今まで使っていたのは「PZ20」として売られていたコック付きでカブ90純正のPB16をそのままちょっと大きくしたようなやつ。
「JAPAN」とは書いてあるが…中華からやってきた物。

これはこれで別に異常もなくセッテイングが出た後はあまり不満もなく使ってたが、最近慣れてきたのか、少々パンチ不足を感じるようになってきた。

・・・

何気なくフォローしているオークションの出品者様のページを見ていた時にPD26mmキャブレター(加速ポンプ付き)”として出品されていたものが目に止まり、「カブに加速ポンプww?でもちょっと面白そう…」と興味が湧いて(地獄の始まりかもしれない)ブツを落札したのだった…。

まずはエアクリーナーが必要。
取付可能な口径は38mmとの事で既存のものが使えない(手持ちのはキタコの内径35mm)というのでキャブと一緒に出品者様に頼んだけど、残念ながらやたらでかいスポンジのド派手なピンク色(1200円)のしか在庫がないらしい。

届いた謎キャブ エアクリがド派手!

届いたのはフロートチャンバーに「Walbro(ウォルブロ?ワルブロ?)」刻印、側面に「Walblo STANDARD OF JAPAN」の刻印。あと、上面にうっすらと「PZ26」と読み取れる文字がプリントのされたどこの生まれか全く分からない謎仕様。

調べてみるとWalbroというメーカーは確かに存在し、それも結構大きいキャブメーカーのようだけれど 、このキャブとは関係ないのかも。
まあ使えれば別にいいけど(笑)

触ってて気がついたのだがエアスクリューがすごく触りにくい位置にある。
(フロートチャンバーの後ろの隅、インマニの下) 
キャブを横に振り出すつもりだから、なんとかいじれるかな? 

燃料ホースなんかをエアスクリューに付けて回せば使いやすくなるとどこかのブログに書いてあったので付けてみたが、つるつる滑って空回り…だめだった。
できれば長いつまみになったタイプに交換したいね。

本体の刻印と左奥に緑のチラ見えしてるのがエアスクリュー
スムーズに調整するためには長いタイプに換えたい

上面のプリントには「…26」とあるが吸い込み口にはなぜか画像のように「27」と刻印があったりする。
縦に一本生えている棒が加速ポンプのガソリン吐出口。 

チョーク弁も見えているが加速ポンプが装備されてるので撤去してもいい(寒冷時の始動時にはアクセルを数回あおると始動が容易になる)らしい。
弁を外すと空気の抵抗が減っていい感じになるとかなのかな?

でも撤去した後に空いた穴を塞ぐのがめんどうなのでそのままに。

中華特有の輝き…(笑)

触った感じや使われている各ステー及びネジ類のメッキ具合からしてすごく…中華っぽい(笑)
調べてみると見た目はケイヒンのPD26というやつに似ている。

中華サイトでは同じような外見で無印やら勝手に「KEIHIN」とか「Produce by JAPAN」とか刻印してるのは安くてたくさんの販売ブツがあるが「Warblo」の刻印が入ったのは見当たんなかった。

「KEIHIN JAPAN」とか大きく刻印してある中華のやつよりもなんだか良さそうに見えたんで中華サイトの2倍ぐらい高かったけどオークションでポチっ。 

アクセルワイヤーはスロットルバルブと加速ポンプ駆動用で二股のが1本付属していたんだけど見るからに接続部辺りがか弱そうなので破損しそう。
バキャ!っといったら入手が間に合わなさそうなパーツなのでよそで1本、追加で調達しておいた。

※追記:2022年6月
意外にもワイヤーの耐久性はあるようで今でも異常なしに元気に動作中

あのピンクのエアクリーナーもどうしてもいただけなかったのでよく似た黒いのを中華サイト、アリエクスプレスからタイプ違いを2個注文。

↓オークションの半値以下(一個約500円ぐらい)だったが作り悪くなくぴったりはまる。

38パイのストレートと45度タイプ
ピンクのと全く同じ物だった


心配していたジェット類はメインはケイヒンの丸大というタイプが使えて(キャブに2本付属)、スロージェットも2本付属していた。

スロージェットの種類は以前のキャブで使っていたエイプ用と称したやつが微妙にねじピッチの違いで入らなかったのだが中華製で10本入り1000円ぐらいで間違って買ってたやつがなぜかピッタリ合った。
これでスロージェットは一気に豊富になった(笑)…が、このジェット類が何キャブ用なのかは分からない。

という事で事前に追加で用意したのは
・マニホールドを振るための回転アダプター
・内径27mmぐらいの背の低めのマニホールド
・予備の両引きワイヤー
・燃料ホースの口径変換継手
・キャブにコックが無いのでジェット交換時などにガソリン止める用のカンシ
・口径38mmのでっかいスポンジフィルター

あとガスケットやらOリングやらボルトナット類などなど。

回転アダプターの裏にOリングを付けてをシリンダーヘッドにセット。
プラスビス2本だけでインマニ+キャブ固定という不安さよ。

まあビスが多少緩んでも上からマニホールドが被さって乗ってるんで最悪の脱落はないかな?
それよりビスはあまり強く締められないので隙間が開いて二次エア吸いそうでなんか嫌。


次は追加で用意した紙ガスケット。
仕方ないけど、ここはなんかエア吸いそうな感じ。
液体ガスケットとか使えば良かったかなと後で思ったが。
まあ、結果大丈夫でした。

これにマニホールドを乗っけて、ついでキャブを取り付ける。

少し不安だが大丈夫だった

次に既存のスロットルワイヤー外して2本引き用のY型ワイヤーに交換。

先日スロットルコーンに不具合が出て少しハイスロ気味のコーンに換えてたからか引き代は充分とれてOK。
だがワイヤーの全長が妙に長いので直下のキャブにそのまま下ろして付けられない。
しかたないので一旦ハンドル前からぐるーっと回してからフレームの上からキャブ頭にセット。

とぐろ状態は不格好だけどこの長さ以外のY型ワイヤーが見つからなかったので仕方ない。
切るわけにもいかないし。

・・・

キャブが上側にも下側にも大きくなったんで、もう完全に所定の位置(フレームの下)には収まらない。
エアクリーナーもばかでかくなるのでフェンダーにも当たりそう。

回転アダプタと背の低いマニを併用して大きく横に振り出す。
ちょっと「うわあ…」な外観になってしまったなあ…。

こちら側にはチョークがある ワイヤー式なのにレバーが付いてるのがおかしい
手で引いても離すとバネで元の位置に戻るし(笑)

こちら側には加速ポンプのカムなどがある 今はなにも繋がない

エアフィルターは黒のストレートタイプにしてみた。
なんとかフェンダーには当たらない。

スロットルワイヤーをセットし、一応チョークワイヤーも繋いでおいた。
加速ポンプのワイヤーはとりあえず宙ぶらりん(笑)

燃料ホースはキャブのガソリン受けるニップルが今までのやつよりも細かったのでホース変換アダプターで細めて接続。
燃料コックは…なし!(ジェット交換などのキャブ調整時はホースをカンシで挟んでダイレクトにガソリンを止める)

取り付け完了!

PBキャブは構造も内容もあらかた分かってるつもりだけどポンプ付きのPD型を触るのは初めて。
ジェットのセッテイング基本データも全く持っていない白紙の状態。

とりあえずエンジンがかかるかどうかのとこから不安いっぱいだった。
今のキャブのデータをメモしておいて…と。

どきどきしながらガソリン流して一息ついて…セル…スイッチON!

どきゅっ…ぶるるる…

あっさりと一発始動\(^o^)/

どえらく飛び出てしまったが整備性は…GOOD

少し調整し、アイドリングを続けてみる。
あちこち観察するが異常はなさそうだ。

それからエンジン停めてエアクリーナーを外し、加速ポンプの黒いカムを手で動かすと「ちゅっ」とガソリンが噴射されてるのも確認した。
でも最初からポンプ用のワイヤーを繋いで調子に乗って稼働させているとゴボゴボの状態になりそうで不安だったので加速ポンプのワイヤーは引っ掛けるだけにしておきスロットルバルブだけの1本引きで河川敷まで走行!
(メインジェット#101・スロージェット#55・ニードルクリップ位置は真ん中・ プラグ#8)

ゴボつかない…普通に走る…でも排気がかなり臭い…目に染みる。
匂いから判断するに結構濃い状態と思われる。

走った感じは以前のキャブより力が強い。すんごい違う。
※違いに慣れていないので河川敷では半分以上はアクセルを回せていない(笑)

帰宅し、一応プラグを外してみる。案の定真っ黒け。

真っ黒いプラグ・参考までに

排気のにおいとか考えるとスロージェットの#55が濃すぎるんだろうなというのはなんとなく分かる。
少しずつスロージェットの番手を下げていって、今は#42になっているがそれでもしっかりと走る。

もうプラグは見ていないけど臭かった排気のにおいもかなり低減した。
出力もバッチリ向上。

まだ全然上まで「回せていない」(回らない、ではない。まだちょっと怖い)のでメインの番手はこれでいいのか分からない。

PBキャブなら#101なんてのはあきらかに濃い過ぎだと思うがこれの場合は番手の基準も違う?だろうから煮詰めていかないと。
手持ちの中のジェットで合えばいいなあ。

ポンプを活かすにはどういうセッテイングにすればいいのかな?
ガバ開けしたときに息つくぐらいに薄めの状態にしておいてポンプの「ちゅっ」を息つく瞬間に合わせれば良いのかな…と思うが。

ポンプにワイヤーを繋げられるのはいつになる事やら…。

追記 2019/07/23 外気温28~30度ぐらい
加速ポンプのワイヤーも接続
エアクリーナー:スポンジフィルターのまま(スポンジフィルターは吸気音がうるさいのでもっと密閉度の高いフィルターを探したい)

プラグ:NGKのC8HSA
メインジェット:#98(#101でもよい)
スロージェット:#38(#42でもよい)
ニードルクリップ:3段目(中央)
スロー戻し:1.5回ぐらい(よく分からない)
でとりあえずは好調。

かなりラフな調整でもエンストするわけでもゴボつくわけでもなく…
フツーに走るので余計に悩みます。

2022年6月 追記 セッティング完了
プラグ:NGKイリジウム CR7HIX
メインジェット:#98
スロージェット:#35
ニードルクリップ:上から2段目~真ん中
スロー戻し:約1.5

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