2022/08/13

中華エンジン 1P52FMI-C リーファン125 超強化クラッチスプリング投入とクラッチメンテナンス

お久しぶりです(^_^)

中華エンジン、リーファン125です。

メーカーのリーファンは2020年11月に倒産して無くなった(知らなかった)そうですが、こちらはまだ毎日乗ってます!

総走行距離はかれこれ30000キロ以上ですが、至って元気に稼働しています。

ほぼノートラブル…まじかよ本中華エンジン(笑)

現在のオドメーター
メーターは複数回交換しているので総走行距離は不明…

今回は特に異常は感じていませんが、遠心クラッチの分解整備。

というのも、某マニアック様より「超強化クラッチスプリング」というものを入手したから。


ヤフオク出品画面


ヤフオク説明文画面 1

ヤフオク説明文画面 2

国産のバネらしいです。すごい!
1500円もしますがご親切にクラッチカバーのガスケットなども付属します。
良心的。

ほんの興味本位での購入…どれほど変わるのか?

クラッチ圧着力はメインのクラッチスプリングが大事であって、遠心力で動くマガタマみたいなウエイトは滑りに対してはあんまり関係ないようです。

本当?


だいぶ前に買っておいたこのクラッチスプリングセットなのですが、なかなか時間が取れなくて交換していませんでした…

ついでに、さすがに擦り減ってくたびれてるであろうクラッチプレート類も一式、この際交換しときたい。

「ツーリングだー!」といえば山坂道ばっかりガンガン走ってるからね。


クラッチプレートAとB(7と8)とクラッチフリースプリング(12)はホンダ純正品。

このフリースプリングも結構大事と考えてる。

クラッチフリクションディスクAとB(6を2枚と9)は純正を買わず、安さに負けてクリッピングポイントのケブラーディスクを購入。


数字見えにくくてごめんなさい

それでは3年間フル稼働してたカバーをご開帳!

どうかなー?真っ黒にオイル焼けしてないかなー?

・・・・

ピカピカ!\(^o^)/

きれいです

特有のパーツ、ボールリテーナーではないリフター周り
ガタツキや異常なし

内側もすごくきれいです
変な破片とかもありません

クラッチレバーもカムプレートも異常なし
オイルポンプの樹脂ギヤだけは黄色っぽくなってますが
欠けや削れなどの異常はなし

オイルだけは「安物でもいいから1000キロ未満で交換!」を厳守してましたからね。

銘柄は気にせずにAZやら、果てはモノタロウのオイル使ってます。

高級なオイルなんて要らんのですよ。


ガスケットを外し、オイルポンプ直下にある唯一のオイルフィルター(通称、茶漉し)を引き出してみます。

ほぼ繊維質だけで目立った金属粉は無いようです
洗えば再利用できます

これが出した直後のフィルター。約30000キロ分の汚れです。ギリギリ?

これが詰まると腰上のオイルが途絶してアウト!ですが…。

繊維質はたぶんオイル交換時にウエスや軍手とかのほつれが少しずつ混入した物なんでしょう。

この程度の汚れならオイル交換時に排出されそうなので、あえて茶漉しフィルターは付けずにオイル交換をマメに行ったほうが詰まる心配がなくていいのかも?

と、一瞬考えましたが…万が一の場合にオイルポンプに変なものが噛み込む危険があるかな。

こうみると最低20000キロに一回ぐらいは茶漉しの掃除が必要なようです。

外から簡単にフィルター外せれればなあ。


では気を取り直して遠心クラッチ本体を分解。

分解の手順はネットにいくらでもあるようなので省略

あれ?全然磨り減った様子がないのですが…?

クラッチシュー拡大


裏面もきれいなまま…
どうしよう…
なんか新品のクリッピングポイントのケブラーディスクよりもリーファン製のディスクの品質の方が全然良さそう…。

リーファン製↑    CP製↑

クラッチシューの面積がだいぶ違うんじゃない?

うーーん…
リーファンのはホンダ純正品に近いのかな?
厚さも測ってみたけど、サービスマニュアルに記載の使用限界値まではまだだいぶある。

CP製のは裏側もちょっと汚いよな…

CP製でも差支えはないのだろうけど、今回はクラッチスプリングだけ交換してまだまだ使えそうなプレート類はそのまま組み戻します。

これが主役のマニアック様の「超強化スプリング」(正式名称?:カブ 超強化 自動遠心用 クラッチスプリング 日本製 12V用)です。
たまにしか出品されてないので、見つけたときはお早めに…w

指で潰すと分かるぐらいに硬い

リーファンスプリング↑  ↑マニアックスプリング
長さも硬さも少し違う

長さが違うのはヘタったからかな?
そりゃあ毎日押されてたらヘタるわなw

ささっと組み上げて走ってみた。(ガスケット剥がし、しんどかった笑)

最初はアイドリングで前へ前へ出ようとするし、思ったよりも随分シフトチェンジが硬くて「ヤバいかなー」と思ったけど我慢して50キロぐらい走るとアイドリングでクラッチは完全に切れ、シフトチェンジの硬さも普通に走れるぐらいに馴染みました。
体が慣れたのか?(笑)

なにより良かったと思えるのが低速時の坂道登攀。
自分は山中の林道のような道路をゆっくりと走ることが多いのですが、今まではクラッチが勝手に滑り出し、仕方なくシフトダウンしていた場面でもそのままアクセル操作だけでグイグイと登ってくれるようになりました。
しっかりと圧着してくれているのが分かり、運転が楽になった。

使っているエンジンとの相性もあるだろうけどリーファン125で使うには概ね満足できるスプリングだと思う(^_^)

追記:
いろいろ読んでたらクラッチの圧着側は勾玉ウエイトで、この強化スプリングは切れ側の方向に働く…ので、ここを強化しても無駄だという記事があった。
でも、クラッチアウターケース側から押し返す力を強くすると、結果として圧着力はアップするのではないのかな?