2019/07/19

スーパーカブ リーファン125 中華エンジン 1P52FMI-C リーファン125にハイカムは効くのか?

※結果を先に書いておきます。

記事中の部品交換は(このエンジン1P52FMI-Cに限ることかもしれませんが)オススメできませんのでご了承の上、お読みください。m(_ _)m

 

いつも使ってる初期ペブルウオッチで、お気に入りのウオッチフェイスを見つけて
喜んでいるうさ男です(^o^)

あばうと!(笑)
・・・

今回はリーファン125にハイカムを入れてみた時の覚え書きです。

まだ前回のキャブセッティングが出来てないのですが、お休みの日も梅雨で出かけられないのでハイカムを組み込んでみようと思いました。

ハイカム導入については前から検討はしていたのですが…

1.横型エンジン用としていっぱい売っている普通のモンキー・ゴリラ用のは使えない?

2.適合品がなかなか見つからない?

3.今のままでも充分走ってくれるから別にいいかな?

という事で手を付けていませんでした。


6000rpmぐらいで頭打ちしててもあんまり困らなかったんで。

・・・

しかし、いつものようにヤフオクをなにげに見てたら…



こんなの見つけてしまいました。

2775円+送料300円。
同じ出品者で同じカムなのに値段が約3000~4000円とバラツキがあるのが謎ですが、上記のは一番安い出品例です。

説明文を読んでみますとどうやら1P56FMJ用(=150cc用のノーマル)のカムのよう。

「125ccのエンジンには150cc用のノーマルカムがハイカムに相当する」というのを
どこかで読んだ気がします。
これ、スプロケット固定用ボルトの穴も3つだし、デコンプ機能も付いてるように見えますね。

落札してみようかな…

なにより「リーファン用」って記載されてるのが心強い。
うまく付いたらパーッと回転が上がってもっと面白いかも!

ただ、このカムをポン付けで換えるだけではダメそうなのです。

理由は
「エンジンによってはカムを換えるとリフト量とオーバーラップが増えるのとでバルブどうしのヒットやピストンにタッチする可能性があるから110cc用バルブに交換するか元々付いているバルブをドリルとかに付けて回し、バルブの周囲を研磨して小さくすべし」
との事。

エンジンによっては…か。
バルブの研磨なんて真円出せそうにないし、敷居が高そうなのでバルブ自体を交換したい。

なのでアリエクスプレスで適合しそうなバルブを探して事前に発注。届くのに時間かかるからね。

でも110ccバルブ一式で…323円+送料300円で合計600円ぐらいで買えた(やすう 笑)

こんだけ揃って323円とはいったい…
 バルブ径はin23mm ex20mm↓

使えそうですよね

ちなみにずっと品切れで購入はできませんが「やばいぜ!怪しいぜ!中華エンジン専門中毒者の中華エンジンパーツ.net」さんでも同じような商品がセットでありました。(リンク切れ)

カムと小径バルブがセットで7106円+送料1000円で8106円!
ずいぶん高いんだなあ(笑)

そこを読みますと…



交換推奨のバルブの径は in23mm ex20mm
わたしがアリさんで注文したのと全く同じです。



たぶんだけど、カムも同じものではないかな?
これが販売中だったら他を調べないで買ってたかも(それはないか)

ちなみにアマゾンでもヤフオクと同じ業者さんが全く同じものを販売していました。



ちょっと高いね。
ヤフオクのなら3000円ぐらいだし、本当にハイカムとして動作したなら安い。
失敗したら元のカムに戻すかー…
ってなわけで落札!

やってきたのが、これだ。

LINFAN? なんかかわいい(笑)
デコンプ付リンファン♪
三つ穴でLFQX-W150とレーザー刻印あり。
確かに150cc用だ。


カムの山は125用に比べるとだいぶ大きいですね。
(比較画像は分解途中に撮ったのですが載せときます)

  新カム      旧カム

オーバーラップも増えてそう。

新カム      旧カム

カム交換はデコンプがないやつだとエンジンに付けたまま丸いカムカバー取ってチェーンのテンション抜いておけばチョイチョイってカム外せるんです。
でもデコンプが付いてるとロッカーアームまで外してカムを完全にフリーにしないと抜けない。
それに今回はバルブも換えなきゃだから。

だもんで、エンジンからシリンダーヘッドを外しときます。
外す場面は割愛。

交換用の110用バルブセットも無事中国から到着しました。
届いたバルブは吸排気両方とも今付いてる125用よりかなり小さいです。

すごく安かった110cc用バルブセットにはDBの刻印

こちらは外してきたヘッドの裏。

真っ黒は仕方ないけど、なんでか排気バルブだけがえらく白けてる…。
愛情を持って乗ってたんだけど…ちょっとガス薄かったのかな?^^;
いや、排気はあっついんだからこんなもんか。

バルブの刻印はDQ

バルブをコンプレッサーで外して、もう一回入れて…

バルブスプリング無しでバルブの浮きしろを確認してみます。
両方が下がってバルブどうしが当たる箇所はここらへん。
両方が同時にここまでは下がらないと思うけど。

うーん。
では110ccの新品DBバルブをセット。

←吸気側   排気側→
せっかく用意したのに入り込み(T_T)
あら…?
排気側はまあいいとして、吸気側がすっぽりと奥まで入っちゃいます。

え?え?どういう事?
あわててノギスで計ったけれどDBバルブはin23mmでex20mm。
あってるはずなのに…。

これは使えない^^;

吸気側だけDQにして排気側はDBにする?

DQとDBの組み合わせ
よく見ると排気側の方も入り過ぎか…(T_T)

他のエンジンよりもポートが大きいのかな?
やられた~。

仕方ないのでバルブのヒットは怖いけど、元の大きいバルブに戻して組むことにしました。
一瞬バルブ研磨も考えたけどやめとく。

とりあえずついでと言ってはなんですが、カーボン剥がれて噛まないようにある程度落としておく。

リューターでごしごし…

あんまりきれいにならないな

横から見たカムが押し下げた時のピストン側への出しろ。

吸気側 ノーマルカム

吸気側 ハイカム
・・・
排気側 ノーマルカム
排気側 ハイカム

微妙…結構出てるがギリギリセーフ?アウト?
全部組んでみないと分からんです。

バルブの摺り合わせをして組み込んだ。
しかしキジマのタコ棒、くっつかないなあ…くっそ使いづらい。

全て掃除してヘッドに組み込みます
バルブシールは新品にとっかえ。

エンジンにヘッドを乗っけて。
タイミングもばっちし合わせて。



タペットクリアランスを調整。
キックを手で押してゆっくりクランク回し、異音がしないことを確認して…エンジン始動!

あっけなく普通に回っています。

ピストンにカーボンが付いてたので、コレを利用して回転中にバルブとピストンが接触してないか確認しました(邪道)

めんどくさいけど一回組んで、外して、ピストンとバルブを見て、もう一回組んだわけです。
本当は粘土なんかを使うらしいのですが…手元になかったので^^;

ビフォー

アフター

ピストンにもバルブにも当たった痕跡は…なし。
削り加工はしなくて大丈夫みたい。
2回め外して確認した後はピストンのカーボンも軽く落としておきました。

少しアイドリングを続けてちゃんとオイルがヘッドに廻ってるのも確認。
きっちりタペットクリアランスを調整し直して、これで実際に走行してみます。

作業完了!

100キロほど走ってみた感想

1.前よりも少しカム周りがうるさい気がする(異音というほどではないが)
2.停止時から発進する時のトルク感が減った気がする(とはいえ普通に走る)
3.こわごわ回してみたら回らなかったエンジンがメーター読みで8500~9000rpmぐらいまでは回った(怖いんで全開には至っていない)
4.よく回るんでついつい楽しく回してしまうためか分からないが一時燃費が33キロ/Lまで落ちた(T_T)
(これについては後の計測で42~55km/Lぐらいまで改善しました)

今回はバルブは換えなくてもなんとかなったみたいだけれど、コレってエンジンの個体差ってやつ?

ひどいとバルブが折れる事もあるそうなのでしばらくは用心して乗る事にします。

できればもう一回開けて確認したほうがいいかもね。
微妙にタッチしてるかも?

以上、買ったバルブが無駄になった150cc用カムの装着の記事でした。
結果的にはカムだけのポン付けでしたね(笑)



追記:2019年10月1日
相変わらず調子よく走っています。
パワーも文句ない。
燃費は50km/L代前後をキープ。

ただ…
きちっとタペット調整してもカム周りからのタペット音のようなノイズは消えませんねえ。

追記:だいぶ我慢して走ってましたが、結局ノーマルカムに戻した。
交換したカムでもかじりなんかはなかったけど…ノーマルカムの方が静かで優秀だった!

0 件のコメント:

コメントを投稿