遠心クラッチは組んだ状態で届いたのですが、状態を調べるために分解します。
画像で見えてる4つあるネジは先にホムセンで見つけた六角ボルトに換えてます。
(普通は鍋プラスネジです)
付けてみたら標準ネジよりも僅かに頭が高い。
確認してみてどこかに当たるようならもとに戻すか。
ちなみにもうひとつ内側の4つもプラスの皿ネジで締めにくいので交換しとく予定。
六角の皿ネジ、ホムセンに売ってなかったから特殊なんかな?
まずは裏返して…
C型の大きなセットリングをマイナスドライバーで溝から少しずつ浮かして外す。
なお、全体を圧縮しなくても大丈夫な感じ。
C型のリングを外すと銀色の1枚めが取れました。
「クラッチプレートB」という部品です。
茶色いディスクが見えてきます。
そっと真ん中の部品を掴んで…
真上に持ち上げたらクラッチシューのディスクが3枚同時に外せます。
「フリクションディスクAとB」ってやつ。
すり減ったディスクの交換だけならココまでの分解でOKだと思います。
今回はクラッチスプリングを見てみたいので更に分解していきます。
なるほど。こんな構成か。
手に取ったら分かりますがこんな小さくてペラいものをぐるぐる回して押し当てて、100kg以上の物を走らせてるんだな。
間違ってディスクの順番が変わったらいやなのでここはそのままにしときます。
次に一番下のプレート。
黒いやつ。
「クラッチプレートA」って名前です。
の、周りの小さいバネを4つ外しておく。(クラッチフリースプリング)
これらはピンに置いてあるだけでした。
これは上下の違いはないみたいね。
黒いプレートを外す。
これで内側は完了。
表に戻してクラッチダンパースプリングを4つ外します。
まーこれがなかなかのツワモノで…(^_^;)
「マイナスドライバーで簡単に取れます。入れる時も指で押し込みます」みたいな記事を読んだ記憶があるのですが…
嘘でしょ!
めーちゃくちゃ硬いバネなんですがそれは。
なんかこれって規格がおかしい気がする…。
本体側に刺さっているバネの上から2~3段目に薄いドライバーを突っ込んで、
「ふん~~~!」って潰しながら外します。
慣れないと間違いなく何回もバネミサイル発射の騒ぎになります。
この作業は鬼門でした。
※あとで気づいたんですがどうやらこのクラッチキットの部品がおかしいようです。
純正のダンパースプリングならもう少し太くて柔らかいので確かにマイナスドライバーで簡単に付け外しできます。
手が痛い。なんとか外せました…。
入れる時とても大変でした。
次はそのままでボルトを均等に緩めていきます。
ばいーん!と外れたりしませんので大丈夫です。
組む時も最初に少しねじ山がかかりますので4つを均等に締め込んでいけば大丈夫と思います。
カバーが外れます。
やっとクラッチスプリングが見えました。
硬い!簡単には縮まないです。
よく観察しましたが、これもスプリングの上下方向の決まりはないようです。
ほうほう。
このマガ玉みたいなウエイト群が…
回転が上がって遠心力で動くとウエイトがディスクを押して圧着させる構造なのかな?
スクーターの遠クラもバラしてシュー交換した事あるけどこっちのほうが緻密ですね。
良く出来てるなあ。
ウエイトは8枚×4で32枚入っていました。
キットの構成は特に異状なし。
車体に組み込む際はクラッチディスクをエンジンオイルでベシャベシャにする必要があります。
念入りな方は一晩漬け込むそうです(そこまでしなくても良いとは思いますが)
今回はまだ組み込まずに保管するので組戻してしまっておきます。
ちなみにクラッチのOHの場合は清掃の後にフリクションディスクの3枚。
クラッチスプリング4個・クラッチフリースプリング4個(へたっていたら交換)
クラッチプレートA・Bの各1枚(擦れが酷ければ交換)
ガスケット類などを交換すれば概ね良いようです。
#スーパーカブ #クラッチ交換 #遠心クラッチ
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