お次はついに真ん中を割る!
このへんの写真、オイルで手がベタベタだったので残念ながらあまり残っていませんので、文章中心で(^_^;)
まずはシフトストッパー周り。
左下の六角ボルトを外してストッパーアームを外す。
シフトドラム真ん中のボルトを外して(ドラムとボルトが共回りするけどゆっくり緩めていくと途中で引っかかってボルトを回せる)ヒトデ板と円形の薄いプレートを取ると細かいシフトピンが5本+固定用ピン2本が出てきます(紛失に注意)。
5本のピンはなぜか1個だけ短いのがありますが、間違っても組んでも高さが違うので気が付きます。
ヒトデ板は表裏さえ間違えなければ(表が凹んでいた)穴は合うところが一箇所しかありませんのでこれも間違わないでしょう。
わたしはバラす前に「ニュートラル位置が分からんとヤバいかな?」と思い、ヒトデ板にNとかマジックで書いてますがこれは必要なかったです。
あとでメインシャフトをくるくるしながらシフトドラムを廻すとニュートラルは出ますので。
次、【「】を逆にしたような型のシフトアームを外します。
これで引っ掛けてシフトチェンジを行うプレートです。
中華製はこれがケースに引きずって抵抗になる事案があるそうなので、もしケースとの隙間が少なければ少ーしだけ曲げて浮かしてあげた方が良いでしょうという事らしいです。
なお曲げ過ぎも丸いプレートに当たってしまうのでNGなので微妙です。
今回はそんなに引きずってるような様子はなかったのですが念のためにじわりと少しだけ曲げておきました。
差し込んであるだけなので引き抜けばスポッと抜けますが反対側がローレット加工になっている事に注意です。
そのまま抜くとローレットのギザギザがオイルシールのリップ部を縦方向に傷つけてオイル漏れの原因になりかねません。
組み上がった後で漏れに気付いたら最悪シールを交換する羽目になります。
なのでローレット軸部分に薄手のマスキングテープなどで養生してから(さらにテープ表面に油塗ったほうがとり良いかも)ゆっくりと抜きます。
オイルシールのある場所にローレット軸がある時は全てこの方法で抜いています。
ただ、マスキングテープがきっちりうまく巻けていないとちぎれカスが残りますのでそこはご用心。
ケースにもリーファンのロゴが入っていました。
・・・
次はキックスピンドル。
キックスピンドルに付いてるサークリップを外す。
ストッパー(分厚い板)をちょっと絞りながらゆっくり真っ直ぐ引き上げると抜けます。
(慎重にやる必要はあるけど)見た目のスプリングのゴツさほどきつくはなかったのでそんなにビビらなくていいと思います。
「ガチャッ」と外れるけどちゃんと元に戻せるぐらいのテンションでした。
これでゴツいスプリングとストッパー板が一緒に取れます。
ローレット上部に小さくポンチマークが打ってあるのを覚えておいてください。
なんのためのマークなのか分かってないとエライ目に合います。
このポンチマークはキックスピンドルにも同様に入っていて、組み込む際に両者を合わせておく必要があります。
この合わせを無視して組み込むと回転時にカリカリと異音の原因になってケースを再び開けないといけない結果になります。
軸にもポンチマーク↓
組む時にこのポンチマークが合うようにして押し込んでからストッパーをケース所定の位置に引っ掛けておいてスプリングをラジオペンチなどで引っ張りつつ固定します。
固定したあとはメインシャフトを手で回して異音がしないのを確認。
カリカリとなったら要位置調整。
まず反時計回りにゆっくりキックスピンドルを回すとコツンと止まります。
ここが台座金具の位置です。
カリカリ異音がしたらキックスピンドルの位置が悪いのでスピンドルを時計回り方向に回して調整します。
ゆっくり回していくとキックスピンドルが重くなる位置あたりで同時にメインシャフトが軽く回る位置があるのでその辺りで止めておきます。
行き過ぎるとまた底の歯車が台座金具から落ちて噛み合ってしまいメインシャフト回すとカリカリなります。
キックスピンドルの底にあるラチェット(噛み合っているギザギザの歯車)が音の原因。
ケースに乗り上げる金具付いていてが普段は乗り上げた状態で切り離され、キックしたときだけ噛み合う必要があるようです。
常識なのかも知れませんが最初はこれが分からず苦労しましたので覚え書き(T_T)
・・・
次にエンジンを裏返してボルトを外していきます。
外したボルトはそれぞれ長さが違うので組み付ける時用に段ボールにケースの絵を描いてブッ刺しておきました。
ボルト全て外したのですがうまく割れません…
5mmぐらいは浮くのですが、なんか引っかかっているようで…
プラハンで叩いて引っ張ってもこれ以上開きません。
でもここでドライバーとかで隙間をこじっちゃ駄目です。
う~ん…もうちょっと…開くはず…
…スポッ!!
真上に真っ直ぐ引き上げたらスポッと外れました!
どうやらクランクシャフトのベアリングがキッチリ入ってるので遊びがなかったせいだったようです。
内部はバリや汚れなども無く非常にきれいな仕上げで驚きました。
バリ取り頑張らなきゃ!って気負ってたんですけどね(笑)
ガスケットはどちらか片側のケースに寄せるように丁寧に剥がしたらきれいに剥がれました。
再利用できそうです。
なお純正ガスケットとはオイルポンプ付近のカットが違うだけで、内側をハサミでちょっと切ってやれば純正部品が使えるようです。^^
ノックピンが2つあるので、なくさないように注意。
開腹完了。やーっとミッションが見えました!
つづく
#中華エンジン
#初期オーバーホール
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